2005年春から始まった発掘調査の概報をお伝えします。


by matsumotoken

出た―~~~!宝の山だ~~~。

H17で岩盤に彫りこまれた墓?を開けて、入りました。するとすると何と何と、壊れた土器片がびっしり埋まっていました。そこは広い大体6mx5mくらいの部屋になっていて、もともとは墓だったのでしょう。それにしてもこの資料は貴重なものとなるでしょう。というのもこの墓らしきものは我々が後期ローマ時代のハウスと言っている壁の下にあって埋められていることから、この時代と同じかそれ以前のものになるからです。しかも散乱している遺物を見ていると日常生活品のように思えます。ランプも見えます。大きい椀やクッキングポット、水壺などなどです。これらはハウスで生活していた人々の生活品がこの中に投げ込まれたよううな感じです。やはりローマ時代からビザンチン時代の変革の時期にここウム・カイスでも何かが起こっているようです。しかも一般市民にも大きな影響があったようです。
昨日はシリア、日本戦のサッカーも勝ったし、我々にとっては大発見?でした。これからが楽しみです。久しぶりに吉武君が持ってきてくれた熊本の焼酎文蔵で乾杯!!その吉武君と学生2人がウムカイスに立ち寄ってくれました。ドームの建築遺構の測量もうまくいっていっているようです。
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墓の入り口は大きな石灰岩の切り石が投げ込まれるようにして塞がっていた。
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これが過去へタイムトンネルの入り口。
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2千年前の時空間に、入口をこじ開けて入っていくとそには貴重なお宝が散乱していた。そこはまるで沈没船の船底のような感じだ。1個1個の土器のかけらに白い石灰が付着していて2千年間静かに眠っていた時を感じさせる。
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これらは壊れているが後で接合すれば完全な形になりそうだ。これらを1個1個復元していくのも考古学の楽しみだ。またこれらの底には何が眠っているか?
by matsumotoken | 2011-01-14 14:34