2005年春から始まった発掘調査の概報をお伝えします。


by matsumotoken

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11月26日に日本を出て27日にアンマンに着く。今回は小野さんと一緒だったので、楽チンであった。ドバイでは7時間待ちであったが、EKのゴールドカードを使ってラウンジで休むことができた。飲んだり、食べたりで時間をすごした。ただ小野さんがワークステーションをもっていくので重量、税金などが気にしながらであった。結果的に幸い超過料金は取られずセーフ、ただアンマンの空港で荷物をあけることになり、税金を130JD支払うことになった。わたしとしてはこれだけで済んだのでホッとした。空港を出て空港のタクシーでウムカイスへ一直線。47JD+3JDの50JDを支払う。夕方7時に到着。平山、小谷君は元気そうで一安心(平山君は少々風邪気味だったが)。4人で再会を祝して乾杯!
次の日29日にはコーランよりも早く4時半ころに目が覚めた。コーランは4時50分ころ、そして朝食をすませ6時半ころに宿舎を出る。ウムカイスの町は静かである。思ったよりは暖かい。現場で現地の作業員、そしてジャファーに再会、お帰りなさいと日本語で挨拶された。その日はウムカイスの責任者サラーメ、我々の付き添い人(イルビットの事務所に通常は勤めている)のウリードさん会う。そこではウムカイス開発プロジェクトについて共同調査が提案された。これについては今後詳細に協議されることになる。
このウムカイスには先週2日間雨が降ったとのこと、ローマ道にも水がたまった形跡がある。
草の芽があちこちに吹き始めている。今からまた雨と強い風の日があるだろう。

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ウムカイスの列柱道路

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たんぽぽ  もう春?
by matsumotoken | 2007-11-30 16:51
10月31日に一時帰国。そして11月2日に、国士舘大学文化遺産プロジェクトのローマ時代のウムカイス遺跡の発掘報告と研修i:2007 in 風楓祭の報告会開催、多くの学生、職員が参加、盛況でした。今回の報告では特に戸田先生のシルクロードの瓦は熱が入っていました。ウムカイスにはたくさんの瓦の破片があります。元々瓦の専門家でもあるので、シルクロードを通っての東西の交流が明らかにされることでしょう。期待されます。
また小野さんの「列柱の修復保存を目的とした調査」は非常に注目されます。この調査はヨルダン考古局の列柱道路の復元事業が計画された際にまずは現状を記録することが必要ということを我々の方から提案し、2次的に使用され散乱したり、横に積み重ねられたりしている状況を記録しようということで、まずバルーンで写真測量するということになりました。同時にローマの通りの両側を発掘したり、掃除したりすることになり、その許可を得ました。現在進行中で、12月の初めにはバルーンを揚げる計画です。そして個々の石柱の1個、1個も測量して、それらが石柱の何処の部分で、また何処に立っていた石柱かを可能限り調査研究する、そしてその結果をコンピュ−タでで修復、復元するという予定です。そこで小野さんが私と一緒に26日に出発して、これらの調査をすることになっています。後藤君の調査は中東全体におよび、ウムカイス、シリアのビシュリ山系、イラクなどに広く展開されるようになりました。結果を出すにはまだ時間がかかりますが、衛星画像を如何に分析して、遺跡を確認するかと言う新たな研究法の模索です。
その日は冨田さん、福原君にももっと話して欲しかったのですが、残念ながら時間が足りず、ごめんなさい。次回こそはたっぷりと時間を取りたいと思います。とにかくご清聴ありがとうございました。
次に私はUNESCO,Parisに11日に行き、12日が「3rd Special Session on the Archaeological Site of Babylon, Iraq]に参加、続いて 13、14日が「International Coodination Committee for the Safegurding of the Cultural Heritage of Iraq, 3rd Plenary Session」(ICC) に参加しました。両会議ともイラクの文化遺産を護にはどうしたらいいのかという専門家の国際会議で、世界中からイラクの文化遺産に関係する専門家が集まっています。これはイラク戦争後にユネスコ主催によって開催されています。
私はICCのメンバーになっています。この討議の内容は後に正式に報告されますが、簡単に言いますと、
1、イラクの文化財の国外流失防止の強化
2、イラクの文化遺産の重要性についての教育の強化
3、イラクの歴史的建造物の価値の認識の強化
4、 ICC の元に「図書と古文書」の委員会を置く。
5、イラクの無形文化財の保護のために登録を進める
6、イラクの博物館に関する人材育成を強化する
7、今までの会議での勧告事項を実施すること
 以上の項目をICCはユネスコに勧告するといった内容です。これは簡単に書いているので、おおよその会議での雰囲気ということで理解してください。詳細は後に正式に公開されます。このイラクの文化遺産の保護の問題は直ちに解決するような問題ではなく、時間をかけながら、長期的に進めていく必要があるというのが実情です。
続いて11月19日〜23日まで京都国際会議場で第1回ALOSデータノード共同PIシンポジウム(京都)The First Joint PL sympojium of ALOS Data Nodes for ALOS Science Program in Kyotoという会議があり、私は21日発表で「Making of the base maps in the Mesopotamia area using the ALOS data」という題目で我がチームを代表して発表しました。我々のチームは長谷川さん、牛木さん、後藤さんの4人です。内容については要旨集が出ていますし、後に報告集が出されるでしょう。
ということで今回のブログは少々学術的になりすぎました。こういうときに限ってなかなかブログに書く余裕がないのです。ご理解ください。
ということで26日には小野さんと一緒にウムカイスに戻ります。
またウムカイスから報告します。乞うご期待。


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    満員の報告会会場

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    松本挨拶

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  小野さん発表


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  日本の自然は美しい(ここは何処でしょう)
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  日に日に変化する紅葉

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  冬のパリ(エッフェル塔が見える)ユネスコの近くから
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   ICC会議が行われたパリのユネスコ本部
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  ALOS国際シンポジウムが行われた京都国際会議場

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  戸田先生ウムカイス報告会にて発表
by matsumotoken | 2007-11-24 14:24