2005年春から始まった発掘調査の概報をお伝えします。


by matsumotoken

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マブルーーク!!Maburu~~ku!!
おめでとう!!!
Asia Chanpion!!!!
我々も勇気をもらった、明日もやるぞ~~!!
今日は皆特に若作業員が頑張ってくれた!!
H16, H17のボルグを開けた、何とかうまくいった.
明日大きい石を上に上げてどかしてしまうことが必要。そうすれば今回の作業は9分どおり終了。
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こんなに広い所を開けた、素晴らしいコートヤードができそうだ。
by matsumotoken | 2011-01-30 03:05
夏も8,9月、冬も12,1月と発掘するのはかなりの馬力、体力、気力がいる。さすがのジャファーも風邪ひいた。少々お疲れの様子。家族への奉仕もしなければならないし、大変そうだ。今回はアハメッドが作業員の頭で、責任感も持って頑張っている。も一人の19歳のアハメッドも体もできてきたし、馬力もあり、大活躍だ。ところが彼はもうすぐ軍隊に入りそうだ。もし入隊したら20年は務めるそうだ。月々150JDだそうだ。もちろん軍隊生活の食事、衣服はすべて支給される。そして4000JD貯めたら結婚するそうだ。どうやらこの4000JDが結婚できるかどうかの分かれ目のようだ。ファラジー~~~!どうも以前はアメリカ人と結婚すると言っていた元気はどこかへ。。。。?その点、ユーセフは警察官になって、もう3年はなるかな?いよいよ明日だったか、結婚式を挙げるらしい。明日はウムカイス町は披露宴でお祭りだ。チョビ!チョビ! 人生、色々。ウムカイスの若い人たちが育っていく。私もここウムカイスに住み着いて?6年になる早いものだ。小学校に行っていたウムカイスの隣人の子供が既に立派な牛飼いのお兄さんになっている。昨日初めてその牛乳を少し分けてもらって飲んだ。やはり新鮮な牛乳は美味しい。牛乳は直接搾りたてでは飲めないそうで、必ず沸かして飲まねばならないと強く言われた。腹を壊すらしい。山羊は生でも飲めると聞いたことがあるが、定かではない。そして1月31日は今回皆頑張ってくれたこともあるし、今後のこともあって、打ち上げをしようと考えている。この近年この多忙で打ち上げをしていなかったが、今年はうまく予定が順調に済みそうで、羊3頭ですかね、マンセフ(中東の伝統的羊料理:ご飯の上に羊の頭や肉を乗せてミルクをかけたもので手で食べる)ウムカイスの考古局のスタッフを含めると30人位にはなるかな?羊1頭10人相当(Jafar計算)しかし、これでもファラジは羊が足りないという、アラブ人は4人で1頭食べるのだそうだ。どうなることやら、少々心配だが?これは考古学調査団の慣例で、地元の協力者との交流の場でもある。
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朝日。6時45分位、このところ雨が降ったり、やんだり、しかし雨が少ないと皆心配している。まだ我々の地下水槽にも雨水が溜まっていない。これでは1年生きていけない。
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雨量が少ない中でももう春が来ている。早速アブガーシムが見つけてきた。これを見るともう春だ。小麦はこの雨量で育つののかなー?ヨルダンの人々の飲料水は大丈夫なのかなー?心配だ。。。
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今日は珍しい光景を見た。これはいったい何のだ!爆撃か!!ロケット弾か?と現地の若い作業員が声掛けてきた。最初はびっくりだったが、これはどうもガリラヤ湖からゴラン高原に吹き上げてくる霧で、それを後ろ側(南東側から)みていることになる。
by matsumotoken | 2011-01-28 08:05
今日は何故か異様な感じの日でした。M-24を新たに開けてM-23ni続く建物プランが出てきたので写真測量をしようとして、手が空いてるファラジにM-23の建物の床の下になると思われるところを掘らせると、コインがザクザク、今日はお前がラッキーマンだと言っていたら、掘れば掘るほどコインが出てきて、狭い1m角くらいの中で、すでに100個くらいにはなっているようです。こういうことも時々あることは知っていおますが、まさにファラジデーでした。コインは小さいもので、コインそのものにはそんなに価値あるとは思えませんが、まとまって出てきたことにはなぜかという意味で大変興味あります。時代は錆びているので分かりませんが、おそらくローマ時代のものでしょう。発掘に残す時間もあと少し。皆も少々疲れてきた感じはするけれどがんばっています。ジャファーは遂に風邪をひいたらしく鼻をグスぐす言わせています。
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ここで出る出るローマコイン。今日はまさにファラジデーでしたが、落ちはバクシーシー(チップ)をくれ~~~!でした。それは言わなきゃ良い男なのだが。だからと言わなくても私はバクシーシーはあげないのだが、だから言ってみて、もしくれれば儲けものというところでしょうか?
誰か私にもバクシシーをーーー。
それにしても日本は韓国に勝って優勝決定戦まで持ってきた。大したものです。
by matsumotoken | 2011-01-26 05:26

またまた大発見!

それは豚の下顎、写真を見てください、牙がついています。これは間違いなく豚あるいは猪です。ちょうど昨日現地作業員のアハッメドに豚の骨が出るかもしれないと話したばかりでした。これが何故大発見かと言うと、新約聖書にガダラ(ウムカイスの古代名)の豚飼いたちのことが書かれているのです。それは有名な話でマタイによる福音書8の悪霊にとりつかれたガダラ人をいやすという章で、イエスがガダラに来て、悪霊にとりつかれたガダラの2人の中の悪霊を豚に乗り移させると、豚の群れは崖を下ってガリラヤ湖になだれ込み、水の中で死んだと記載されているのです。要するにこのガダラの2人は豚を飼っていたのです。それが今回発掘されたこの豚の骨で証明されたのです。時代もま同じくらいと思われます。さて次に何が出てくるか?富田さん。鳥の骨も出ていま~~す。お楽しみに。
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まだ牙が小さめで若い豚のようです。
by matsumotoken | 2011-01-24 01:32

お宝少し紹介

お宝が眠っている地下貯水槽?を入口付近だけを掘り下げてみました。すると入口付近は階段が作られて、下から3段ほどを確認しました。そしてこの洞窟の底まで掘り下げました。その結果1m20cm程の堆積でした。堆積状況は3層位に分けられそうです。底に近いところではやはり水が溜まっていたのでしょう。厚い粘土層が堆積していました。これらの堆積層の中に大きな土器の破片、ランプ片、羊の頭やトリなどの獣骨、ガラス片、炭(オリーブの種らしきものもありました。要するにゴミために使われていたようで、いろいろな生活用具が含まれているようです。とてもすべてを今回の調査期間では掘れそうにありません。少し科学分析や修復のことも考えて調査方法を組みなおすことも必要になるでしょう。考古学にとって貝塚などと同様にこうしたゴミ捨て場のようなところはとても重要な資料を得られる宝庫なのです。因みにこの洞窟は本来は墓として造られたものと思われます。それが後になって地下水槽かあるいは放棄されてゴミ捨て場かになったものと思われます。
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このような壺の欠片など
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この可愛い壺は香水でも入れていたのでしょうか?
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ランプもいろいろな形があり、また文様が浮き彫りにされています。これから出土遺物のデータベース作成が必要となります。これを基本台帳として研究がすすめられて行きます。
by matsumotoken | 2011-01-21 05:28
H17で岩盤に彫りこまれた墓?を開けて、入りました。するとすると何と何と、壊れた土器片がびっしり埋まっていました。そこは広い大体6mx5mくらいの部屋になっていて、もともとは墓だったのでしょう。それにしてもこの資料は貴重なものとなるでしょう。というのもこの墓らしきものは我々が後期ローマ時代のハウスと言っている壁の下にあって埋められていることから、この時代と同じかそれ以前のものになるからです。しかも散乱している遺物を見ていると日常生活品のように思えます。ランプも見えます。大きい椀やクッキングポット、水壺などなどです。これらはハウスで生活していた人々の生活品がこの中に投げ込まれたよううな感じです。やはりローマ時代からビザンチン時代の変革の時期にここウム・カイスでも何かが起こっているようです。しかも一般市民にも大きな影響があったようです。
昨日はシリア、日本戦のサッカーも勝ったし、我々にとっては大発見?でした。これからが楽しみです。久しぶりに吉武君が持ってきてくれた熊本の焼酎文蔵で乾杯!!その吉武君と学生2人がウムカイスに立ち寄ってくれました。ドームの建築遺構の測量もうまくいっていっているようです。
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墓の入り口は大きな石灰岩の切り石が投げ込まれるようにして塞がっていた。
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これが過去へタイムトンネルの入り口。
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2千年前の時空間に、入口をこじ開けて入っていくとそには貴重なお宝が散乱していた。そこはまるで沈没船の船底のような感じだ。1個1個の土器のかけらに白い石灰が付着していて2千年間静かに眠っていた時を感じさせる。
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これらは壊れているが後で接合すれば完全な形になりそうだ。これらを1個1個復元していくのも考古学の楽しみだ。またこれらの底には何が眠っているか?
by matsumotoken | 2011-01-14 14:34
それにしてもこの前のサッカーの日本:ヨルダンはひやひやもので、私もウムカイスの若い者に少々ほらふいていた関係上、負けたらどう言い訳しようかと考えていたところ、やっと返してくれて、一安心というところでした。明日はシリア戦、ヨルダンはサウジアラビアとの対戦ですが~~~?
ところで
I16の中からアンフォラの取っ手にスタンプが押され、そこに松明の図とIMAと書かれていました。時代はおそらくヘレニズムだと思います。出てきた層はいろいろな時代のものが混ざっているので、はっきりしたことは言えません。
そのほか、各グリッドが深くなって、あるところは岩盤に達しました。地下水槽もあればまたまたお墓らしきものが出てきました。明日開けます。はたして何かが出るでしょうか?全体としては大きな家ではないか?というところですが、そうしたプランも大分わかってきました。
やはり冬の発掘は夏の発掘に比べ、効率がいいただというか、皆よく働いてくれます。ただ雨が降ったりやんだりで、少しづつ地面が緑になってきました。インターネットもやっと繋げました。いったいどうなってんのこの状態?今ではインターネット無しでは生きていけないようになっているようです。ではまた。
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ウムカイスに虹が出た。2重にもなった。子どころに見た虹だった。
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アンフォラの取っ手です。ウムカイスでは他にも出ています。
by matsumotoken | 2011-01-13 06:20

謹賀新年

謹賀新年
 本年もよろしくお願い致します。

挨拶が遅くなりました。今日はすでに6日です。もう皆さんもお勤めでしょう。
我々の方は正月2日から発掘です。元旦はウムアルジマールに行ってきました。しかし正月という感じが全然ありません。3日までくらいは休みたいのですが、作業員を雇っていることもあってこちらの習慣に従って仕事するしかありません。片多さん、いろいろ日本の食べ物送っていただいてありがとうございました。皆で美味しくいただきました。謝謝。そうしているうちに実は戸田先生と小野さんは今日6日に帰国しました。御苦労さまでした。
遺跡の方は段々と成果が出てきました。貯水槽がまた出てきました。今回、2基目です。今日出たのはハウスと呼んでいる壁の下から出てきました。ということはハウスよりも古いことになります。すなわちローマ時代後半よりも古い貯水槽ということになります。貯水槽の底には何が埋まっているのでしょう?
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         恒例のバイバイ記念写真
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    手の先に小さな穴が見えますが、これが地下水槽の口になります。その上には壁が乗っています。ウム・カイスの遺跡や現在の町にもあちこちに見られます。冬に降る雨水を貯めて一年間の飲料水にします。
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これが地下水槽の中です。岩盤を丸く切って中を瓢箪形に刳りぬいています。2mくらい下に土砂が堆積しているのがみえますが、土砂が2mくらいは堆積しているようです。何か捨てられた、或いは落ちたものが埋まっているでしょうか?乞うご期待。
by matsumotoken | 2011-01-06 23:59