2005年春から始まった発掘調査の概報をお伝えします。


by matsumotoken

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4月27日~5月6日までウム・カイスとローマ、ポンペイ、オスティア・アンティカに戸田先生、小野さんと3人で行ってきました。ヨルダンは今年の夏の発掘調査のための申請です。ヨルダンが政治的にも安定して、安全が保たれることが不可欠です。今年の夏も学生のアラビア語研修と西アジア考古学実習も予定しています。また10月にはウムカイス女子中学校と東京の三園小学校との交流も計画しています。もちろんウムカイスの発掘調査がメインですが、ローマンハウスと呼んでいる遺構の平面プランをはっきりさせるつもりです。またウマイヤ朝建物のプランをはっきりさせます。この床からはモザイクが見つかっているので期待されます。このほか周辺の遺跡分布調査も実施する予定です。などなど盛りだくさんで予定していますが、遺物の整理が最重要課題です。
このローマンハウスから出土した土器、ガラス、鉄釘、獣骨、ランプなどを使ってどのような生活をしていたのだろうと考えたとき、どうしても同時代のローマやポンペイを見てみる必要があります。そこで今回ポンペイを中心に観てまわることにしました。その結果、ポンペイは豊かな都市で、まさにローマ文明そのもののように感じました。とくに一般の市民の生活ぶりが手に取るように感じることができました。すでに多くの書物にも復元されており、このままウムカイスに当てはめることはできませんが、イメージを創るのには大変参考になりました。ついでながら、現在日本では「テルマエ・ロマエ」という映画が人気があるそうですが、ウムカイスにも巨大建築物で、豪華なローマ風呂が3つも発掘されています。
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ポンペイの邸宅のフレスコ画
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ポンペイの邸宅のフレスコ画
by matsumotoken | 2012-05-15 14:21