2005年春から始まった発掘調査の概報をお伝えします。


by matsumotoken

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またまた久しぶりにfacebookを開いて書いてみようと思った。というのもやっとウムカイスの西円形劇場の修復事業が動き出す。
3月始めにようやく国士舘大学とヨルダン考古庁との間で、ウムカイスの西円形劇場の共同事業の覚書と両機関での協定が締結された。これでいよいよ事業開始できるか、ところが、もう2016度も残すところ僅か、これでは今年度何もできはしない。我々もすぐにヨルダンに行けるわけではない。むしろ行かずしてやれるものならやってみろというところで試されているような感じさえする。とはいえやれるところからということで、早速ヨルダンの考古庁の要請したが、長官は来れず、それで考古庁職員5名の招聘を要請した。招聘には種々の手続きが必要だ。諸所に早急にまた無理にお願いして、ついに5月17日~5月24日まで招聘することができた。そして17日は相川さんと一緒に羽田に迎えに行く、しかし到着が遅れて、新宿に着いたのが夜中の13時、これでは相川さんも私も家には帰れず、私はヨルダン人と同じホテルに泊まることになった。そして18には川越でお寺で墓地の門の修復状況を研修し、19日は梅が丘校舎で研究会即ちどのようにして今後円形劇場を修復していくか協議した。また学長への表敬訪問も行った。彼らもやる気になってくれているようだ。いろいろと意見が出た。20日は公開講演と討論会ということでヨルダンの文化遺産の現状を聞くーヨルダン考古庁の文化遺産調査研究員を迎えてーということで、佐藤研一学長に挨拶いただき、国士舘大学メイプルセンチュリーホールで開催した。この会に多数の方々が参加していただいてホールも満席状態で盛会だった。私自身心配していたので、本当にありがとうございましたとお礼を述べたい。
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そして21日は関西への移動日、午前中は皇居を訪れ、江戸城の石垣を視察。そして午後に新幹線で京都、そして奈良へ。22日は橿原考古学研究所を訪問、菅谷所長はじめ皆様に歓迎いただき、吉村さんからパルミラの修復事業についての説明を受けまた質問をして、私自身も大いに役立った。また研究所や博物館の説明もしていただき、ヨルダン研究員たちは日本が文化遺産研究や保存へ力を入れているかを理解してくれたと私は思った。その日は午後に興福寺や東大寺を視察した。さすがに東大寺は観光客、修学旅行の子供たちで賑わっていた。かれらも東大寺の建物、仏像の大きさには驚いていた。私も建物の大きさの感覚が始めはいま少しずれた感じで大きさが実感できなかった。そして23日は奈良文化財研究所を訪問、杉山さんと山藤さんが迎えてくれて、カンボディアでの修復事業、また平城京での修復事業、資料館を案内していただいた。
さすがに平城京修復は日本が誇る古都の修復事業であり、国策でもあるところから、一般の人にも判りやすく日本の歴史を理解してもらえるようにも工夫が凝らしてあるのが良く理解できた。我々の修復にも現地の人にも判りやすいような修復・復元にする必要があると思う。午後は大阪へ、夕方は通天閣で大阪の文化に触れる。24日には午前中京都に向かう。嵐山、そして金閣寺、そして京都駅で昼食、買い物、そして再度大阪のホテルによってカバンをもって関西空港へ、夜帰国。あっという間というべきか、私としては無事帰国されんことを願うと同時にほっと一安心。私は一路東京へ。ただ後藤さんと柳沢さんと大西さんはヨルダン人の帰国と同時にヨルダン、ウムカイスへ向かった。もちろんウムカイスの西円形劇場修復事業の仕事だ、頼むよ!
またヨルダン人招聘には関係各部所の皆さんの世話になり、無事に帰国となりました。有難うございました。
今からいよいよ、本格的な修復事業に入ります。皆様よろしくご協力のほどお願い申し上げます。
by matsumotoken | 2016-05-04 13:35