2005年春から始まった発掘調査の概報をお伝えします。


by matsumotoken

鶴川さん、ただ今帰りました。

 17日は江添さんが早朝、ウムカイスに到着。土器の整理、コインの撮影などをしたいとのこと。彼はこの一帯特にデカポリス(ヘレニズム、ローマ時代を通しての10都市連合組織)の研究をずっと続けているので、我が調査団にとっては貴重なこの地域の専門家の一人である。また今日はインクジェットのインクがウムカイスに来る日である。この番号付けも土器整理とともに進めてくれると有り難い。などの打ち合わせを終えて、戸田、江添さんと松本、後藤は別れて、アンマンの宿舎へ、そこでサバと会って、アンマン宿舎の管理の打ち合わせをして、アンマン飛行場へ向かう。夕方4時半の出発である。荷物は特に私物は持って帰ることはないのだが、何かと(イラク研修生からハイダルに渡してくれと頼まれた研究資料も含めると)増えて30キロも超してしまった。これはエクセスが取られるかなと心配だったが、後藤君も27キロ、しかし愛嬌のあるフロントの人だったので、無事通過。一路関空、羽田へ飛び立つ。今回の飛行機の度はアルコール抜きなので、今ひとつ寛いだ気分になれない、あまり眠ることもなく、古い映画を観るだけ、今ひとつと言うところ。ドバイで5時間程待ち時間があることから23ドル支払って「マルハバー」という休憩室(ビジネスクラスのラウンジのようなもの)に入る。私は食べてばかりいたが、それでも食べる量、種類にも限界がある、23ドルのもとはとれなかった気がする。この間、アンケートが来たので、寿司、天ぷらも置くようにと進言しておいた。それにしてもアンマンードバイ間の日本人客は少ないが、ドバイー関空間は日本人観光客で一杯、後は少々の欧州人と恐らくJICAの研修生らしき人である。この構造は何時も同じ客層である。それなのにコノエミレーツの映画を見てると、英語の場合の翻訳字幕は中国語、アラビア語である。やはり加えて日本語の翻訳版も置くべきではないのかと思う。日本人は漢字文化圏なので中国語の字幕で理解できる人もいるかもしれないが、早い会話調で書かれた中国語をツイ読もうとするので付いていけない。疲れるので別の英語版映画に替えざるを得ない、少々面白くない。
また関空につくと羽田まですぐに乗り換えて行ける手はずになっているのだが、これも具合が悪い、この便は何時も満杯であり、時々席がとれず9時半くらいの便に待たされることがある。今回も旅行会社の予定表では6時半の関空ー羽田間はOKだったが、航空券には9時過ぎの便になっていたので慌てて変更を申し込んで、ようやく空席待ちで6時半の便で帰ることができた。これは単に旅行会社のミスであるが、この便は何時も満席でキャンセル待ちをさせられる便であることは確かである。何とかして欲しい。
エミレーツと日本航空の共同運行なので、いろいろと権利の問題があるのだろうが、やはりドバイー羽田間にも飛ばして欲しい。関空から羽田に乗り継ぐ人がどれくらいの割合はすぐに解るし、割合が高いのは目に見えている。このところドバイは世界の文化,経済のセンターになることを目指していることからも航空サービスにも力を入れている,またドバイ空港も近代化、巨大化している。今でも24時間態勢で、ドューティーフリーショップも何時も盛況である。それに比べて日本の空港はどれも閑古鳥が泣いているような感じで暗くてサブイ感じ、活気がない。それはドバイやドゴール空港などに比べると歴然としている。といっても私はこのところ北回りで行くことが少なくなったし、JICAなど公的機関も南周りで行くことを奨励しているようだ。それにしても今回の飛行機はよく揺れた。久しぶりの上下に激しく揺れる体感であった。思い出したが前回の冬の1月末に帰国したときの関空は横揺れが激しく、強風注意警報がでていたらしく、関空では一度着陸態勢に入って着陸直前で、再度飛び立った、そして上空を旋回して再度着陸態勢に入り、何とか着陸。このときは誰かともなく拍手が出た。巧いというより、一安心からの拍手であっただろう。その点ではこのところ、高知空港やインドネシアなどでの事故があるのでやはり、私だけでなく皆さんも何となく着陸の時には機内に緊張感が漂っていたことに感じたであろう。そして少々遅れたが羽田にたどり着いた、羽田ではJICAの人でウムカイスにも来られた職員に人にであった。
また羽田には後藤君の彼女も迎えて来ていた。シャバーブは良いな〜。私もそういう時代があったけな? 
今日は研究所での事務所類のチェックで追われる。メールも巧く開かないので、情報科学センターの職員に手直ししてもらう。大沼さんにあったら、シリアでの発掘の許可出そうとのこと、発掘できるようになるとビシュリ山系のセム系問題の研究課題にそった研究が進むであろう。
by matsumotoken | 2007-03-19 18:08